O!!iDO スペシャル

「第9回オイド短編映画祭」受賞作品発表!

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本年6月に開催された「第9回オイド短編映画祭」
参加29作品より、オーディエンスの皆さまの声、および
実行委員会の審査により、各賞の受賞作品が決定いたしました。

もとより、オイドの各賞はチヤホヤするために有るのではなく、クリエイターとして足腰を
さらに鍛え、一歩前進するための縁としてあり、エールを送るために存在します。

受賞することでさらに頑張れればそれで良し、賞を逃しても頑張れるクリエイターには、
さらなる飛躍のステージが待っています。

さあ、次、行きましょう!


作品賞  「DEPARTURE」 園田新
監督賞  東海林毅 (「23:60」「ピンぼけシティライツ」)
特別賞  「悲しみのマリー」 吉松幸四郎
      「靴屋と彼女のセオリー」 河村永徳
      「残された者たち」 登り山智志
奨励賞  飛永龍男(野兎の会)
      笠原祐樹(Team Nishinomori)




講評
オイド短編映画祭 ディレクター/キュレーター 丸山大悟


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「DEPARTURE」
国内各地の映画祭をはじめ、アメリカ「DC短編映画祭」での上映も決まった園田新「DEPARTURE」。
先にオイドが発見したと言っておきましょう!
ショートでありながらストーリーを語る、的確な時間の使い方、描写力、抜群の出来でした。
主役を演じるウダタカキさんの筋の通った芝居が力強く、作品を支えてくれました。



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「23:60」
監督賞は、NHKやVFX制作で活躍する第一線の作り手・東海林毅に、リスペクトと希望を込めて。
10年前の作品「23:60」に光を当てられたのは、オイドにとっても、光栄かつ幸運なことでした。
また「ピンぼけシティライツ」の演出力を見れば、当然の選出と自負しております。



今回は「特別賞」として、エッジの効いている作品を3本、選出します。

悲しみのマリー

「悲しみのマリー」
広島の映画王・吉松幸四郎の「悲しみのマリー」。
遂にオイドが顕彰できる日が訪れました!
作者本人の言う通り、「ベルリン・天使の詩」のカヴァー作品、だからこその選出です。
名曲が、それを愛する数多くのアーティストにカヴァーされる様に、
短編映画のひとつの可能性を示してくれました。



靴屋

「靴屋と彼女のセオリー」
河村永徳「靴屋と彼女のセオリー」は、オーディエンスへの絶大なるインパクト
(マドンナ・さとう珠緒さんの出演、驚愕の結末)、
そしてミドルエイジの、世間に対する逆襲の象徴として。
若造にはつくれない、次のヤツを待望しつつ。



残された者たち

「残された者たち」
登り山智志「残された者たち」は、何も起きない、この時間の紡ぎ方が、
間違いなく作り手の身に付いたものから成り立っていて、
それがビジュアルの持つ、何ともいえない色気に結実しておりました。
制作時の苦労をしのびつつ、「映画らしい短編映画」が出来上がったことを讃えたいと思います。



奨励賞は、ともにチーム、ユニットへの顕彰です。

tamukana01 顔のない男

フロントマンとしての監督の存在はともかく、オイドは常にチーム力を重視しています。
「タムラカナエと丸山というおのこ」「絵肌 マチエール」の飛永龍男と野兎の会は、
伸びやかな演技のアンサンブルを見せてくれました。
「役者がつくる映画」のさらなる飛躍を期待しています。ジョン・カサヴェテス一家みたいな。

笠原祐樹と東本直哉のユニット「Team Nishinomori」、
「顔のない男」で感じさせた互いの特性を活かしつつ、独特の味わいを獲得できると思います。
海外では、2名監督体制も珍しくなくなりつつあります。次なる展開を待っております。



各賞の選外ではありますが、愛すべき入選作たちにも、字数の許す限りコメントを。

「鏡椅子」は連作短編の第一話という野心的な試み。
全話完結を見届けた上で、その力量を味わいたいと思います。
「長い沈黙のまえに」「マインドギア」「FILAMENT」「ブルー・ジェーン」
二十代の若手作家たちは、いよいよ社会に出て、
日々格闘しながら次なる飛躍の時を創ろうともがいています。
この作品たちを誇りあるマイルストーンとして、第2のピーター・ジャクソンを目指して欲しい。
「May Peace Prevail on Earth」「初恋」「化粧崩れ」
女性監督の台頭も更に期待したい。それぞれの持ち味を良く自覚して、
丁寧に磨き上げられた作品を待っております。
時代劇作品「朱音」は期待値が高い故、煩く注文をつけましたが、ともあれ、
「作り上げるパッション」を保ち続けて下さい。リターンマッチ、やりましょう!


オイドの歩みは続きます。まだやるべき事がある限り。
映画祭でお会いしましょう!



2017年9月17日・台風の一夜
「映画館みたいなとこ」高円寺・アンノウンシアターにて。

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